2004.1215_wed


5時起床、というか床上げ。結局眠れず、諦めて玉葱を大量に炒め、冷蔵庫に入っていた生クリームでクリームソースを作り、ジップロックに入れて冷凍などをして気を紛らわす。これから長時間飛行機に乗らないといけないが、乗り物酔いしやすい体質なので不安。現地は雨期、しかし一年中気温が30度以上だと言うから長袖を着ていっても使わないだろうと半袖の上にフリースのジャケットを着る。7時過ぎに新宿から成田エクスプレスに乗って、渋谷で乗り込んできたイマイズミコーイチと合流。寝てしまったのであっという間に空港第2ターミナル駅に到着。ここを使うのは初めてだ。これから乗るガルーダ・インドネシア航空もお初。初めてのターミナルでも大して違うわけではないので、いつものように手続きして飛行機に搭乗する。 僕は今回お土産として日本酒と卵ぼうろを持参している。酒の味が判らないので、ちょっと高くて瓶のキレイなのを選んだのだが、旨いかなこれ。で、それだけだとちょっとさびしいので、空港の土産物屋で駄菓子を探す。塩味のモノも、と海苔巻きせんべいと(たまたま)虹色の飴があったのでそれにする。ここからデンパサール(バリ島)経由でジャカルタに向かう。到着予定時刻は8時30分だけど、ジャカルタは2時間遅いので日本で言うと夜の10時半頃に着く事になる。飛行機ではお客と談笑していてちっとも働かないスチュワーデスを向かいの通路に眺めつつ、機内食たべてあとは寝ていた。まずは5時間半くらいかけてデンパサールに着く。空港内の空気が既に夏モード。去年行った時も「バリ島には行ったか?外国人はみんな行くぞ」と言われたが、今回は「ええ、2時間ほど空港に」と言うことになる。

01
トイレにてバリ満喫の図。

ここで出国する訳にもいかないので空港内で時間をつぶすが、日本円だけでは何かと不自由なので二人で五千円づつ、一万円を両替する。一万円が86万ルピア、去年が65万ルピアだったので、一年でかなり円が強くなっている。換算法は100で割って1.16を掛けると大体日本円。喫茶店でお茶を飲むが、隣に日本人と日本語が達者な現地の人が会話しているせいでどうも外国に来た気がしない。その他半マジックミラーになっている喫煙所で煙草吸ったり、土産物屋を冷やかしたりするくらいで特にすることがない。ぶらぶらしているとイマイズミコーイチが空港のスタッフみたいな人に声を掛けられている。聞いたら小銭で集めた日本円を千円分、紙幣と替えてくれないかと持ちかけられている模様。そっか紙幣にすれば現地通貨と両替できるもんね、と思っていたら僕も頼まれてしまった。たまたま千円札が一枚だけあったので、900円と残り10円玉10枚をセロテープでくくったモノを出されたので、交換してあげる。30円くらいおまけしてくれてもいいじゃんかよう、と器の小さいところをモロ出しにしつつ小銭で重くなった財布をポケットに収めた。空港のロビー(つってもインターチェンジの中みたい)でぼんやり飛行機を待っているが、さっぱり来る気配がない。ふとガイドモニタを見ると僕らが乗る予定の飛行機が「遅延」になっている。げっ、一時間くらい遅れるのか。迎えに来てくれるスタッフは、向こうの空港で遅延を知ることが出来るだろうが、なにぶん夜遅いので申し訳ない。待っていると、当初発表の予想時刻よりは早く飛行機は着いて乗ることが出来た。さようならバリ。

02
各国時間時計なのだが、肝心の現地時間の部分が壊れています。

インドネシア各都市間の運行なので多分国内線、ということになるのだと思うのだが、ここまで来た飛行機に比べてかなり機体が小さくて、通路も中央に一本だけ。それでもなんとか機内サービスをしてましたが。スカルノハッタ国際空港に着くと、更なるハードルが待ち受けていた。去年は無かったのだが、今年から20カ国くらい、特定の国籍の外国人にはビザが課せられることになっていて、その為滞在日数に応じて米ドルを用意していかないといけなくなった。そこまでは知っていて25$を日本で買って持っていたのだが、支払所&ビザ発給所に異様な人だかり。それもさっぱり進んでいない。どうやら僕らの飛行機は遅延のため、次の飛行機の到着とバッティングしてしまったようなのだった。しかも乗っていたのが韓国人の団体。つうことはみんなビザを取るわけで(必要のない国もあり、必要なのは大体先進国。そんなにドルが欲しいのか)進まないこと進まないこと。係員も一人しかいないし。疲労とストレスで顔から脂汗が吹き出す。100メートルくらい先の外ではきっと迎えのスタッフがイライラしながら待ってるだろうと思うと歯がゆい。

03
飛行機のヘッドホン。万引きしても使えません。

叫びだしたい気持ちを抑えつつ、やっとビザを出してもらって出国手続きを済ませ(これにまた時間が…)、外に出て辺りを見回すが、それらしい迎えの姿はない。中に僕の顔を見ている女の人がいるので近寄ってみると、「×××便の客はまだ中にいるのか?」と聞かれる。どうやら僕らの飛行機と同乗者の迎えの人のようだ。「多分、まだいると思う」と答えるとその人は「遅いわねええ」と言いながらどこかに行ってしまった。気を取り直してイマイズミコーイチと手分けして、空港を端から端まで見たが見あたらない。そんな僕らを目ざとく見つけたタクシーの客引きが日本語で話しかけてくるが、面倒くさいのでインチキな関西弁で「ちゃうねん」とかいいながら追っ払う。ちょっと困って、ひとまず煙草でも吸うべえか、と言っていると前方から見知った顔が近づいてきた。今回上映するQ! Film Festivalのディレクター、ジョン・バダルだ。スタッフらしいおかっぱ頭の女の子を連れている。しまった。おそらくインドネシアのゲイの中で今一番忙しいであろう人を2時間以上待たせてしまった。申し訳ない気持ちと、ここで心証を害してはマズい、という気持ちがない交ぜになって、気が付くと10秒くらいの間に「飛行機が遅れてしかも韓国人がわらわら」などと訳の判らない言い訳をどへたくそな英語でまくし立てていた。ジョンはそれを「はいはい」という顔で聞いていたが「じゃ、行こうか」と外へ足を向けた。先々月に東京に来た彼とは会っていたのだが、ジャカルタで会うとやっぱり「久しぶり」。

04
ジャカルタの夜/オンザウェイ

一歩空港の外へ出るとむっと湿気と熱気が立ちこめている。同行の女の子の運転で市内へ向かう。近況報告などしている内に、夜の高速を抜けてジャカルタ中心部に着く。案内してもらったホテルは去年と同じ「パラマホテル」。なんだかなつかしい。荷物を置いて、ロビーに戻ってくるとジョンは「今夜はクラブパーティーがある。来るか?」とインビテーションカードをくれるが、さすがに疲れているので行ってもすぐ帰りたくなりそうで、申し訳ないがパスする。見たかったけど、仕方ない。ちょっとご飯食べたい、という僕らに、「すぐ近くのデパートにレストランがある。僕らはパーティー会場に行かなくてはいけないから付き合えないけど、いいか?」と言われる。レストランは本当にすぐ近くなのだが、律儀に前まで送ってくれて、明日の迎えの時間だけ約束して別れる。眠い。日本時間だと既に2時を回っている。「Hot Planet」というファミレス風の店でナシゴレン(炒めご飯)とミゴレン(焼き麺)を頼んで二人で半分づつ食う。旨かったがさすがに眠気が限界だったので早々に切り上げ、ホテルに戻った。