2005HKtitle


2005.1118 fri


 昼前に起床。いつものことだが寝相の悪い自分は寝言で「歌っていた」「誰かと話をしていた」などと言われながらぼんやりした頭で一番遅れて支度をした。まずは向かいの恒生(ハンセン)銀行でややまとまった日本円を両替。空港の両替所はレートが悪い分手数料を取られず、市内の銀行は逆にレートはいいが手数料を取られる。なので3人分まとめて大きめの額を一度に替えれば、高いレートで香港ドルを入手できることになる。ホテル代は映画祭が出してもくれるし、一日一万円分もあれば充分であろう、ということで額を決めて両替した。そのまま彌敦道(ネーザンロード)というメインストリートを歩いて、昼食に飲茶をするため倫敦大酒樓というレストランへ、時間帯によって値段が違うが、早い時間にはちょっと安く飲茶が出来る。3階まで行ってテーブルに付くと大きな白いポットに入ったプアール茶を持ってきてくれ、あとはおばさんのウェイトレスさんがワゴンで通りかかるのを捕まえてはその人が運んでいる食べ物の中から欲しい物を置いてもらう、という方式。蒸し物が多く、たいがいセイロに入っているから「何ですか?」と聞いても判らない僕らはひたすら開けてもらって選ぶ。海老餃子、海老焼売、大根餅、青菜のオイスターソースがけ、叉焼まんじゅう、マーラーカオ(蒸しパン、甘い)、エッグタルト、あと小籠包たべたかったけど、なんか別注みたいなので面倒くさいから止めたけど存分に食べて、それでも日本だと定食頼んだのより安いくらい。

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 地下鉄を二駅乗って太子(タイジー)まで行き、そこから歩いて園圃街雀鳥花園(バードガーデン)へ行く。目的地までの道には花屋が連なっていて、可能なら買って日本に持って帰りたくなる植物がたくさんあった。以前来た時には同行の友人N嬢が鳥籠を買って帰ったのがここで、つまりは飼鳥専門の店が集まっていて毎日朝には鳥好きジジイが寄り集まっては鳥自慢をするというたのしい一角なのである。この日はもう昼近かったので鳥老人たちはいなかったものの、鳥屋は営業中。商品の鳥と、その籠からこぼれた餌を食べに来る雀とでそこらじゅうから鳥のさえずりが聞こえる。売っている物は鳥、鳥籠、餌(生きたコオロギがメッシュの袋にみっちり入ったなんてのもあり)、餌皿、水皿、止まり木、鳥の模型などおよそ鳥を飼うのに必要な物はなんでも揃っている。陽の当たるところには放生雀が籠にやたらと入れられてあり同情を催させて買わせようという腹らしいが、それと判っていてもちょっと可哀想だ。放したってすぐ捕まるんだろうが、とリチャード・ギアが出てきたVISAカードのCMを思い出して一瞬無性にヤな気持ちになる。さてW嬢、かねてより鳥籠を買ってしまったN嬢の話を聞かされていて案の定自分も買おうかなあと言い出し、ぶらりと入った鳥屋で小豆色に塗られたシブい鳥籠に惹かれて触ったりしていると、店のジイさんが出てきて売り込みを始める。付いていた値札は500香港$(約7500円)、高い。大きさはたいして変わらないもので50$くらいからあるのでやっぱ別格な感じだが、ジイさんによると「これは木で出来ていて丈夫だ、安いのは竹製だから」と言うことらしい。安いのはニスがてらてら光っていて文字通り安っぽいが、お目当てのはつや消しで彫刻も丁寧だ。もし売れたらかなりな売上だろうから、ジイさんもセールストークに熱が入る。W嬢はう~ん、と唸って値切りに掛かる。イマイズミコーイチが「このくらいなら出してもいい」という値段を言ってみたら?とアドバイスするとW嬢、いきなり150$を提案し、ジイさんも苦笑してそれは安すぎだと言う。面白いのでその攻防を見物していると、最終的には300$(4500円)まで下がった。やるじゃん、買うのかなと思っているとW嬢は再びう~んと唸って「ちょっと考える」とのたまう。参考までに他の店にも行ってみたが、大体似たような価格設定で、さっきの店のジイさんもそんな無体な値段を付けている訳ではない(のかあるいはここの商工会が示し合わせてボッている)のが判るがW嬢はまだ迷っていて、「やっぱりもう一回行ってみる」と言うので僕らは離れたベンチでタバコ喫いながら待つ間、Wは鳥籠持ってくるかね、と言うとイマイズミコーイチは持ってこなかったらただジジイを転がしただけ、ってことになるよねえ、3000円まけるとこまで行ったんだからさ、と答えるのでじゃあ僕はWがジジイから鳥籠を強奪して走ってくると思う、その瞬間に備えてカメラを準備しておこうと言って大笑いする。デジカメ構えて待つことしばし、果たしてふらふらと姿を現したW嬢は手ぶら、イマイズミコーイチは思わず「スゲー」と呟く。帰ってきたW嬢は「300$でいいから餌皿を付けてもらおうと思ったんだけど、餌皿付きで330$って言われたから迷っていたらおじいさん昼ご飯に行っちゃった」などと訳の判らないことを言うのでセコいなあ、欲しいモンだけ買えよとW嬢に言って、そろそろ退却することにする。勝敗で言うとジイさんとW嬢、どっちも負けたというところ。ちなみに自分はここでトイレ(大)に入ったら便器(和式)のくぼみが妙に浅く、流したところ予想外に強い水流で溢れそうになったので慌てて飛びすさったところ側壁の手すりにしたたか腰を打ち付けて、旅行中ずっとそこが痛かったのだった。

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 駅に向かう途中、今度は金魚屋街を通る。こっちは縁起物の金魚以外にも熱帯魚や亀、水草なんかを売っている店が多い。店内では魚をちゃんと水槽に入れているけれど、水と魚を入れただけのビニール袋に値段を書いたヤツを大量に店頭に下げて縁日屋台のような感じになっている店も多く、なんだか熱帯魚屋というより魚屋である。途中、一件の店の奥におじさんが群がっているのを見掛けたので覗きに行ったら、でかい水槽にバカ高いアロワナがたくさん泳いでいた。ブルジョワじー、やーね。
 彌敦道を旺角駅に近づくと、もう一つの目的地「信和中心」というビルが見えてきた。通称香港オタクビル、行ったことのある人には一言、中野ブロードウェイですと言えば判ってもらえるかと思うが地下1階から3階まで、小分けになったショップに漫画屋、アイドルグッズの店、CD屋、アニメ専門店などがひしめいていてなかでも日本のヌード写真集専門店などの前にいたら全く香港にいるという実感が失せてしまいました。やたら改装中でそこかしこを工事していたり、1階は洋服屋が多かったりしてますますブロードウェイっぽい。ビル内が禁煙なのは当然なのだが、何故か地下1階の店員がやたらタバコを喫っていたのが意味不明だった。一番火を出しちゃいけないところだろうに。僕とイマイズミコーイチはW嬢をほっぽらかしてCD屋で「日本の」CD投げ売りコーナーに熱中する。どこから仕入れたのだか日本盤ではあってもみなサンプル盤かアウトレット(転売する時正規流通品扱いされないようにケースごと切り込みを入れてある)ばかりだが、そのせいでかなり安い。イマイズミコーイチはなんだかみちみちと、僕も小島麻由美とオーサカ=モノレールのプロモ盤を買ってしまい、さながらブックオフ(フジヤエービックか)状態、何やってんだか。いい加減香港に戻ることにし、ビルを出て牛乳プリン屋に入る。何度来ても、と言うか香港行くなら絶対ここには行きたいと思うのだが、茶碗蒸し状の牛乳プリン、白いミルク味と黄色い卵入り、どちらも冷やしたのと温かいのとが選べて頼むとすぐに持ってきてくれる。牛乳と砂糖、練乳に卵白で作ったプリンはカスタードプリンのような固さはなくて、スプーンですくうと器に残った部分が底の部分からゆっくり崩れていってしまうほどのもろさで、表面に張った膜(これがうまい)でなんとか形を保っている。サービスで出される温かいお茶を飲みながら、香港に来たなあ、と和んだ。プリン屋を出て、上海街という通りを行く。W嬢がガイドブックに載っていたセイロを売っている店に行きたいと言っていて、ちょっと回り道をすればホテルに帰る途中で寄れるので初めての道に入ってみた。ガイドブックの店は割とすぐ見つかり、入ってみると調理器具の店なのだった。セイロや鍋、杓文字、コーヒーメーカー、使い方がよく判らない金属製のでかい器具などが狭い店内にいろいろあって楽しい。中華鍋欲しいなあ、と思うが持って帰るのを考えると大変そうなので諦め、新婚の友人にあげる目出度げなもの(正確な用途不明)を買い、自分用に醤油を入れる小皿を3枚買った。その他惹かれた物は精巧な龍の型抜き、なのだけど柄が凄く細かくて多分クッキー用ではない。クッキーでないにしろ抜くのはいいとして、型から食材を外すのには熟練の技が要りそうで(眼のとこなんかどうやるんだ)、かなり高かったし、これも止めた。W嬢は本に載っていた取っ手付きのセイロにこだわっていて、探してもないと判ると何も買わずに店を出た。3人で結局僕が買った13$分だけ、単価の低い客である。

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 更にホテルに近くなった辺りには今日の上映があるシアターがある。そこは団地を中心とした公園に店やカフェなどがある一帯で、マクドナルドの隣にその劇場、ブロードウェイ・シネマテークはあった。シアターが4つのシネコンである。上映は夜なので外側だけ眺めて場所を確認して、いま僕らが本当に用があるのは向こうのスーパーマーケットなのだった。「恵光(ウェルカム)」という名のスーパーは香港にはたくさん支店があって、ここの店舗には以前来たことがある。確か閉店間際にタイ米5キロを買った。懐かしいなあ、と思うほどではないがいつ来てもスーパーは楽しい。タイ米はインドネシアで買ったのがまだあるので今回は調味料を買うのだ、とオイスターソース、たまり醤油に釜飯用醤油、胡麻油と瓶物ばかり、品質の善し悪しが判らないのでなるべく高いヤツ、と選んでレジで店員に何だか話しかけられて、言ってることが判らないのでニコニコしていたら会話はそのまま立ち消えになったが会計は無事済んで、重い袋を下げてホテルに戻った。
 上映は7時40分から、特に何も言われていないので間に合えば良かろう、と半端な時間で何をしようかと相談し、近所の中華デパート行ってみようということになった。裕華(ユウファ)デパートはいわゆる地元のデパートで、今となってみてはイトーヨーカ堂(15年前の)とかに近い感じ、間違ってもヴィトンとかグッチは入っていない。最上階から徐々に見ていくがどうやらリニューアル予定なのか、あちこちで売り尽くしをやっている。多分扱う商品の傾向を変えるつもりなのだろう、以前より中華っぽいものが減って、ちょっと面白くない。ここで中国将棋の駒を買った。まだ時間があるのでこれまた近くの雲呑麺屋に行って軽く腹ごなし、麺を食う。名物は当然海老雲呑が乗った汁麺で、イマイズミコーイチとW嬢はこれを頼んだけど、僕は牛バラ煮込みの麺にした。あとは青菜を茹でて油を掛けたヤツ。麺はかん水が効いていて固く、茹でのびしない。雲呑麺はちょっと食べさせてもらったけど、いつもながらすごくうまい。牛肉麺もまた旨かった。ただスジだけのごってりした固まりには、さすがにギブアップした。
 さてそろそろ上映時間が迫る、途中男人街という出店がずらりとしている通りを抜けることにして案の定いろんな店に引っかかり(でも以前に比べてディスプレイが整然としているような)ギリギリで会場に着くと、チケット売り場は1階で劇場は2階。5年前、初めて上映に行った時は自分の上映のチケットを買わされた苦い思い出があるので、今回はそうはさせないぞと階段を登って劇場入り口に行く。そこでチケットをもぎっている人に「L&G映画祭のスタッフはいますか、僕らは監督です」と言うと果たしてそこにいたのはシアターの係員で状況が判っていないらしい。どうも上映に関してはスタッフは劇場に任せてしまっているらしく、立ち会っている人間がいないようだ。「取りあえず中で待っていてください」と言われてお客さんの群れに混じって待つが、その間に客入れが始まってしまい、さてどうすべえ、と思っていると係員が見知らぬ人を連れてきて、スタッフかなと思っているとその人は日本語を話すので聞いたら、僕らと同じ短編集で上映される別作品の監督さんなのだった。この人も香港に来ていたのだが僕らと同じく話が通じていなかったらしい。このままでは5年前と同じ、と思っているとスタッフと連絡が付いたらしく中に入ることが出来て、最後列の席に案内された。イマイズミコーイチによると香港の映画館は全て指定席なので、可動式のパイプ椅子が並んだこの席はいわば臨時のものだ。席は160席ほど、中程度の規模。座って待っていると開演間際に日本語を話す男性がやってきて、もう一人の監督Tさんに話しかけている。何か段取りがあるのかも知れないが、僕ら聞いてないも~ん、と見ないことにして映画が始まるのを待った。舞台では司会の男性(初めて見るが後でスタッフだったと判る)が挨拶をしている。さっきの通訳らしい人が「席が空いていますから好きなところへ」と言ってくれるが目立つのは避けたいのでお断りする。さて。
 東京のL&G映画祭でもCMの前にトレーラーといういわば映画祭のオープニング映像が流れるが、香港でもやはりこれがあって、上映作品から抜き出したシーンをパカパカ繋いだものだったが、気を抜いて観ていた僕らがびっくりするものが一瞬映った。前作「ノーティー・ボーイズ」が挟まっていたのだ。この映画は完成時、香港のL&G映画祭にも応募して昨夜クラブで再会したレイモンド・ヤン氏にあっさり落とされたのだったがそれはまあいいとして、どっから引っ張ってきたんだこれ、映画祭には「サンプル」と入れたVHSのプレビューしか送ってないし、去年出たDVDからリッピング? つうか上映しないじゃん、とイマイズミコーイチと顔を見合わせる。気持ちがざわつく中で映画は始まり、最初はT氏の作品、続いて「シンカンセン」から「キスしてほしい」「パラレル・コンタクト」「199X年の必殺技」。全て独立した短編としてテープを分けて、それぞれにハバカリシネマのロゴマークを入れていたので、連続上映すると連コマみたいである。観ている人の反応は、これはプログラム通じてなのだがあんまりない。広東語の字幕は付いておらず、英語字幕のみ。「199X年の必殺技」のあるシーンで、このプログラム内では一番笑いが起きていました。その他のは、正直言ってあんまり面白かった、と思えるのはなかった。上映後に、最後にやったフィリピンの映画の主演の子がちょっと可愛かったねという感想でイマイズミコーイチとは合意したものの…。上映が終わるとみんなぞろぞろと帰っていくが、先程の司会の人が舞台に出てきて、「時間があったら残ってください」と呼びかけている模様。どうやらQ&Aがあるらしい、というのはさっきT氏とちょっと話した時に聞いたのだが今の今まで映画祭側から何も言われていないのも何だかなあ、と思ったのと司会の人も僕らとは挨拶もしていないので(監督さんが4人、とか紹介していたが監督と呼べるのはT氏とイマイズミコーイチだけ)十中八九やらんほうがマシ、なものになる事が目に見えていたので舞台には上がらず傍観することにする。T氏のみ上がった舞台ではまあ型どおりのQ&Aが行われていたが(いきなり「パラレル・コンタクト」の監督さんに質問です、とか言われていて混乱していた)、想像通りT氏はノンケの人だったのでどうにも僕らには面白がるポイントが見いだせず(やっぱ出なくて良かった)と思いつつ中座してそのまま劇場を出ることにした。劇場に併設してある本屋を冷やかし、その先のセブンイレブンでペットボトル茶を買う。本場の鉄観音で淹れたお茶はどうなんか、と飲んでみると、口に含んだ瞬間はそんなに旨くなかったのだが妙に後味が良くて、飲むごとに好きになってくる感じで新鮮、日本のペットボトル茶とは多分発想が違う。

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 一旦ホテルに戻って荷物をまとめ、また出掛ける。陽のある内は北に行っていたけれど、今度は南の尖沙咀(チムサッチョイ)へ。地下鉄一駅分だが歩けるので、夜の街をたらたら歩く。目指すは「糖朝」というデザートの有名店、青山にも支店があるが、もちろん本店はメニューも多くて日本より安い。店に入ると観光客らしい日本人含む行列が空席待ちをしている。ひええ。これは相当待つかも、と思ってどうしようか、と話していると店は相席でどんどん座らせる方針らしく、意外とすいすい列が進む。あと一組というところで中国人カップルに割り込まれキーッとしたが、相席ながらゆったり座れる円卓に案内されたので怒りを収め、3人でどれにしよう、とメニューをのぞき込んだ。結局マンゴープリン、豆腐花(絹ごし豆腐のシロップ掛け)、紅豆(小豆)の羊羹とういろうの中間のようなもの、マンゴータピオカ、マーラーカオにフルーツ&薬草ゼリーを頼んでみんなで分けて食べる。全部おいしい。昔はここの店員はおばさんばかりで、今回も見覚えのある顔がちらほらあったのだが、以前はほとんどいなかった若い男の子の店員が結構いる。中華服のアレンジと言う感じか、紺色をした飾りっ気のない制服がかわいい。
 「糖朝」滞在時間は案外短いもので、会計をして時計を見ると12時前、もしかしたらフェリーの最終便に乗れるかも知れない、と乗り場を目指して走る(本当に走った)。息を切らして着いてみれば、入り口で係員が早く入れ、と誘導している。最後の客入れが終わったら門を閉めるのだろう、なんとか間に合った。何走ってんだかねえ、と3人で力無く笑いあうが、夜のフェリーにW嬢と乗れるのは今夜だけなので良かったと思う。九龍半島側の尖沙咀から香港島の中環まで、もちろん地下鉄ならまだ普通に走っているが、それより早く終わってしまうフェリーで渡る方が海から夜景が見られて楽しいし安い(40円くらい)。あっという間の航海だが、初心者にはこのくらいの距離がいいのかもしれないし。俗に言う百万ドルの夜景、は香港ドルだとしてもちょっと少ない感じがしたが、最終便だしこんなもんであろうと納得して中環の船着き場に降りた。
 今日は中環にある、昨日とは別のクラブ「プロパガンダ」で映画祭主催のパーティーがある。今回特集上映されているブルース・ラ・ブルース初来港、のイベントで本人のインタビューがあるらしいので期待して行ったのだが、行ってみたらなんだかがら空きでブルースはまだ来ておらず(レイモンドはいた)、終電が迫っているので諦めて早々に退散した。「プロパガンダ」は老舗のゲイクラブで、前回はものすごく苦労して探したのだがその時も空いていて(平日だった)、どうも香港のゲイバーその他にはあまりおもろい思い出がない。僕らが帰ろうとする頃になってようやく混み出したが、おそらく終電で来て朝まで、という人達だと思われる。明日は土曜だもんね、いいなあと思うが朝までコースをするわけにもいかない。終電がやばいことになったので駅まで走って(本当に走った)ホームへの階段を駆け下り(本当に駆け下りた)、息を切らして既にホームに入っていた電車に乗った。うちら今夜は走ってばかりですやん。佐敦駅で降りて、ホテルへの道すがらセブンイレブンでおやつを買って、部屋でプリングルスなどを食べ、シャワーを浴びて寝ることにした。

2005.1117  来港
2005.1118  第一回上映
2005.1119  マカオへ
2005.1120  第二回上映
2005.1121  帰国