2007.1229, sat

 今日は上映日、昨夜J&H事務所から僕らのホステルまでの道を教わったので自力で向かう。途中イマイズミコーイチはコーヒーを買い、多少よたつきながらも事務所到着。昨日パッキングした物販を袋にまとめたJが「お昼ご飯食べに行きましょう」と言う。「途中で物販セットを入れるクリアファイルを10$ショップで買っていきます」というので僕らは路上で待つ。買ってきた袋には「SEIYU」とか書いてありましたが100円ショップなのか西友。でも10$だと140円くらいだから日本よりいいものが売ってるかもしれません。昼飯に入ったお店はファミリーレストランをぐっとゆるくした感じのお店、黒板に今日のメニューも書いてあって、一応印刷メニューもある。ごっついステーキだのの油まみれな写真もあってかなりすごそうです。自分は「美味しいけど、高カロリーですよ」と言われつつ豚角煮かけ飯、それにミルクティー。次第に他の人が何を食ったのか瞬時に忘れるようになっていますが、皆さん何か食べてました。豚肉は旨かったです。

 ここからタクシーで劇場へ。会場となるHong Kong Arts Centre Agnes b. CINEMA! は「藝術中心」の中にあるシアター、かつて僕らが上映してもらった香港レズビアン&ゲイ映画祭もかつてはここでやっていました。その後アニエスbが買い取ったかスポンサーになるかして今の名称になったそうです。アートショップがある一階から降りた地下の劇場前には数カ所に「agnes b」の文字、ポップというか因縁つけてんのか微妙なイラストの壁面がぐるりとしている赤い絨毯のロビーからは更に階下に行く階段があって、その下は芝居小屋のようでした。J&Hはうんとこしょ、とか言いながらどこからか長机を持ってきて売店ブースを設営、またどっかからかビロード(真っ赤)のテーブルカバーを持ってきて机に掛け商品を並べだした。昨夜Jが作った複雑きわまりない値段設定を記したポップで半分机が埋まっていますが、もともとそんなに量がないので丁度いいかも知れません。さっき買ったクリアファイルにちまちまとセット商品を再梱包、地道です。


この絵は…

 上映一発目は「初戀」。チケットはJ&H事務所がネットか電話予約を受け付けて当日精算という方式もやっていたみたいで、次第に集まってくる人の内半分くらいはチケットを引き取りに来た人、まあ観る前からグッズ買う人もいないでしょうが。劇場の方々ももぎりとかでその場にいてくれるのだが、東京から先月持ってきて預けておいたポスターを入り口に貼る。その横には「カテゴリ3(18歳以下鑑賞禁止)」の証明書が。さて上映は14時半から、あんま時間がない。ロビーにはかなりな人が開場を待っていて、出足はなかなか好調のよう。先月の映画祭での上映時に来てくれたKくんが日本語を話せるという妹さんKちゃんを連れてきた。通訳さんだそうでこんにちは。入場時にJ&H事務所の次の上映チラシ(大阪特集だってさ)をお客さんに渡すらしく、何枚か束ねてあるのだがその中に短冊みたいな連絡先(事務所の)があるので配るたびに(僕らも手伝った)ボロボロ落ちるのだった。

 開場。「最初に私が挨拶をして、それからお呼びしますので座席の最前列で座って待っていてもらえますか」とJが言うので客入れの終わったシアター内部にそろそろと入る。満席とはいかないが中央部分の座席はほぼ埋まっている。Jがマイクを持って登場するがまあ喋ること喋ること。しかもすんげえ早口(広東語)、どうも話し出すと止まらない性格らしく、最後の方は喋りながら自分が笑い出しそうになってましたが何をそんな喋ることがある? こんな後では出づらいじゃないの、と思っている自分たちをよそにようやく「ご挨拶」の終わったJが僕らをチラチラ見ながら「ではご紹介します」とか何とか言ったのか、「こっち来い」といった感じで見るので僕らは立ち上がってその場でお辞儀、壇上にあがってごくごく簡単にごあいさつ。


こんな感じでJオンステージ

 この回は観ずに出ることにして、開場の外で一服してからKK兄妹と階上のカフェに行く。Kくんは前回の映画祭の時に何だかやたらと会場にいたのだが、今回はJ&Hの手伝いという形でのお付き合いである。妹まで連れてきてしまってすいませんね。昼ご飯食ってる妹Kちゃんと海が見えたりするキッサ店でしばしくだらない話などをして、さてお会計を、と思ったら「上のオフィスの友達につけちゃうから」といいんだか悪いんだか判らない理由でおごってもらってしまいました。一応彼らにお礼を言うべきなんだろうか。

 さて会場に戻ると上映は終わったみたいで、出てくる人にご挨拶&買ってねオーラを出しつつ立ちつくす。この次の「NAUGHTY BOYS」の上映まで時間がないので上映後のQ&Aなどは無し。この辺のスケジュールがよく判らないがJも判ってないのかも、聞く度に返事が違うし。グッズは結構売れ、この回だけでヒロくん直筆サイン入りセットは完売しましたさすが。僕らにサインくれ、という奇特な人もちょっといて、J用意の銀のマジックなんぞで署名してみました。どもー。

 間もなく「NAUGHTY BOYS」の開場、お客さんはさっきよりは少なくなっている。今回も映画の前に長々喋るJ、トチる僕らの挨拶という数時間前と変わらない進行で映画は始まり、イマイズミコーイチは観ていくというので自分だけシアターの外へ出、Jと打ち合わせを開始した。この人はいろいろ企画がある人なので、自分のメタメタな英語ではかなり心許なくはあるものの、実現したらいいなの計画について話し合う。当然終わらない。なので上映は終わってしまいお客さんが続々出てくるので仕方なく切り上げ、出てくる人にご挨拶&買ってねオーラを(略)。ぼちぼち売れました。前回も今回も、実を言うと話しかけてくれるお客さんはそんなにいなかったのだがまあ仕方ない。ここは10時までに出ないといけないのだそうで、Q&Aもナシでみんなで(Hは途中で仕事があるからと中抜けしていない)物販やらポスターやらテーブルやらを片付けて実は収納棚だった壁を開けてしまい込み店仕舞い、第一日目の上映終了、ふへ。


てっしう

 徒歩でJ&H事務所に戻って荷物を置き、ちと休憩。Jはいろいろ電話を掛けているが振り返って「電話予約をしていて来るのを忘れた人がいるようです」だって。KくんとJの4人でご飯でも食べようか、と雲南米線の店へ入る。米粉の麺で、スープは酸味が強い。そしてドンブリがでかい。好きなものを乗せる事が出来る、というか乗せなくてはいけないようなので野菜を入れてもらって注文、酸っぱいけど刺激物という感じではなく、ちょっと体に優しい食べ物を、という時にもいいんじゃないかな。その後先月行けなかった義順牛乳プリン屋でお久しぶりの牛乳プリンを食べ、さて今日はお疲れさまでした、とホステル近くのスーパー前で2人と別れた。

 さて何もわざわざ香港で見なくてもいいようなもんではあるが近所にはIKEAがあるので、まだ空いていたら覗いてみようか、とビルの入り口を見たら営業中だったのでちょっくら拝見、一年前まで雑貨&家具屋で働いていたくせに初IKEAである。別段どうしても欲しい物は無いのでこのソファはいいですねえ、とか気楽なことを言いながら見て回るが、しかし広い。家具とかを買わせるにはとにかく展示ですねと思ったことでした。ガラスの器はちょっと欲しくなったけど、冷静に考えるとここで買う必要は全くないので思いとどまり、IKEAを出てスーパーへ向かった。スーパーでは水族館というか熱帯魚屋のようなショーケースに興奮しつつ(買いませんよ)、いつもの水やお菓子やビールや…を買ってホステルに戻る。


こんなですよ


2007.1227 再び香港へ
2007.1228 いきなりオフ
2007.1229 上映一日目
2007.1230 上映二日目、被取材1件
2007.1231 上映三日目、越年
2008.0101 新正月、大佛
2008.0102 被取材1件
2008.0103 銅鑼灣をうろうろ
2008.0104 帰日