2008.0103, thu

 今日は実質的に最終日なので…と言ってもあまり行くところないので遅起きしてJ&H事務所に向かい、おはよう。Hも合流してお昼ご飯を食べに行く。今日行くところはベジタリアン用のレストランですよ、と言われる。あなた方は何でかいつも野菜を食べたがりますから、と笑いながら言われたが僕らは別にベジタリアンではない。ないが香港の菜食主義者用料理というのはどんなものか見てみるのもいいか、と後を着いていく。この昼食には前回来たときにお世話になった日本人Cさんと香港L&G映画祭のAくんが来ると言う。Jの携帯が鳴ったので事務所のビルを出るとCさんが来たところで、どもどもどもお久しぶりですあけましておめでとうございます。

 店に入ってやがてAくんも来てあけまして(略)、Hが注文をしてくれる。で、「ベジタリアン料理」と言われて想像していたものと、出てきたものは全然違い、要は「食べたいけれど戒律で肉を食ってはいけない」人のための料理なのでした。一見良く見る感じの中華料理が全部植物素材でびっくり、つうわけでちょっと期待していた「野菜がこんなに美味しくもりもり食べられるなんて」という事ではないのであります。でもま、チャーハンとかフツーにうまい。芋でつくった魚の姿揚げ(風)ってのはパンチが効いていました。どこまで行っても油は使うらしい。


関係ありませんが、カメ

 Cさんはタイで年越しをしたそうで、やっぱり向こうも仏暦だから1月1日は大したことなくてのんびり、だったそうです。それにしても前回は慌ただしかったねえ、とAくん共々笑う。平日の昼休みに抜けてきてくれた(らしい)のでありがとうございます、をしてまたどこかで。さようなら~。

 その後コーズウェイベイをうろうろしつつ基本は自分のバッグ探しというわけで目に付いた店に次々と入っていくが、香港だからと言ってそうそうすぐに見つかるもんではなく、しかも別に安くない。あれ、先月自分たちが泊まっていたホテルの前まで来ちゃったけど、向かいの店はなんだろうあんなのあったかな…と入ってみたらアートグッズ+輸入家具の店でした。微妙に実用的なのかそうでないのかの間ですれすれなラインのものばかりおいてありましたが(そして総じて高い)、ちょっと手頃な値段のカバンが、と手に取ってみたらそれは取り替え可能なベルト「だけ」販売しているので、田舎から出てきた人が都心の貸駐車場の値段に驚愕する(実体験)ようなものでした。

 そんな中、奥の方にちょっとイカしたカバンシリーズがあって、屋外広告用の布を再利用したものらしい。なので一つ一つ柄が違い、中には前面に巨大な目玉というえぐいものもありましたが結構いいかも、とお値段を見たらもちろん高くて、これを買ったら昨日もらったCDの売上がほぼ飛ぶなあ、と思いつつ悩む。このシリーズは環境問題に意識が高いらしく「売上のXパーセント(忘れた)はWWFに寄付されます」と書いてあって正直、その分を僕に還元してくれ、と思いました。なので保留。


ここ

 その後は先日行ったパンツ屋で土産にパンツ買ったら「一枚買うともう一枚タダ」サービスなど何処吹く風だったり(BGMはやっぱりマライア)、ゲイショップで違法コピー (でしょう)の漫画本を買ったりスーパーで調味料を買ったりなどほぼ土産ばかり買い集め、部屋に戻るともう日は暮れかけている。基本買い物にあまり精力を傾けられない自分らはぐったりベッドに倒れ込み、あとはカバンだけか、と。

 Jの事務所に10時に行く約束をしているのだが、もう一度あの店を見てみる、と向かい、在庫を全部出してもらって選定すると、やっぱ最初に引っ掛かったヤツが一番いい、という結論に達したので買う。あ、カードで。これまで海外で買った一番高いものかも知れませんが、でも一万円もしてません。カバンを持ったままJ&H事務所に向かう。妙に立派な紙袋(本体が「エコに配慮」とか言っているというのに)に書かれた店名「Delay No MALL」を見るとJもHも「この店知ってる」と言う。僕らのホステルの前には洋服屋があって、入ってみたら商品はいいのだけれどものすごく高かった(しかも日本製ばかり)のだがそこと同じオーナーだという。「"Delay No MALL"は発音が広東語の"Fxxk your mother"とほぼ同じなんです」という事なので何ともシャレのキツい店のようでした。

 さてここでカバンの中身を入れ換えてしまおう。このブルーのバッグを買ったのはほぼ10年近く前、何故か新宿二丁目の近くに出ていた露店で1,000円で買ったものでしたが以来どこに行くにも自分と一緒だったし、何より12インチレコードが入るので非常に活躍してくれていたのではあるが、その引退時期はとっくに過ぎていてある時、破けた下部から携帯電話が半分はみ出しかけていたのを見てもういいかな、と思ったのでした。さよなら、と一人だけしんみりしつつJに鋏を借りて全ての縫い目をほどき、一枚の布になるまで分解したのちくるくるまるめてスーパーのビニール袋(この事務所にはこういうもんが無尽蔵にある)に入れると、元カバンはビールの中瓶くらいの大きさになってしまった。Hが笑いを含んだ声で「何でそんなことをしているの」と聞くので「こうしないと諦められないから」と答えると判ったのかどうか、「そう」とまた少し笑った。


おだぶつ

 明日帰国なのだけど、僕らけっこう香港ドルが余ってるから、またHに付き合ってもらって銀行で両替できないかな、と聞いてみるとH、急に「あ」とか言って「この間2人で大阪に行った時に使い残した日本円がちょっと余ってるよ、取りあえず使う予定がないから、持ってる分はまず替えてあげるよ」と部屋のスチール棚から封筒を取り出す。その間に自分はネットで今日のレートを検索し、 Hに見せて大ざっぱな感じで交換レートを設定した。で、Hが「いくらあるのかよくわからないけど」とか言いながら中を開けた封筒に万札がたくさん入っているのに仰天する。おいおい、僕らの香港ドル総額を替えてもまだまだヨユーだぞ。というわけでかなり率のいいレートで日本円に替えてもらって残った万札を返すとHは「これ、香港ドルだと幾らぐらい?」と聞くので額を教えると「え、ぼくそんなに持ってるんだ」と驚いていた。すかさずJが「Hはずぼらなのでいつも、めんどくさがって両替しない」とか茶々を入れてましたが、そんな事言われても平然とまた元の棚に日本円を戻すH、この日本円が次に陽の目を見るのはいつの日か。事務所を出ようとするとHが何だかよく判らない白いスチール製の、簡易マガジンラックのようなものを指差し、「Jが10(香港)ドルショップでこんなものを2つも買った」と言う。コレ何、とJに聞くと「ああ、これはとても便利なものです、流しの所で1つ使っていますよ」と言うので見てみるとコンビニ袋をこれに引っかけてゴミ箱にするというものでした。む…べんり…、かも。


使いたいかどうかはさておき

 さて夜食を食べましょう、と事務所から歩いて4人で麺屋に入る。なんかごっつい肉の乗った中華麺を頼んでしまいくるしい。ここでは上に乗せる具材が選べるのだがその中にやたら短い竹輪があって、「獅子狗」とか書いてある。何で?と聞いたらJ、「日本のアニメでこれが大好きな犬が登場するのがあるでしょう?あれから来た名前なんです」…忍者ハットリくん(の獅子丸)か。ひょっとすると日本語のまま「竹輪」って名前だと広東語のイメージに合わないからかも知れないけど、獅子丸ねえ…。最後の最後になって「今回の僕らの上映はどうだった?成功?」と聞くとJは「そうですね、前半は宣伝が足りずに客足はあまりでしたが、後半はなかなか良かったし、お客さんも喜んでいたようです。あの劇場(アートシネマ)が香港で今はやや忘れられている、というのがちょっと盲点でしたが」という配給者として有能なのかそうでもないのか判断に苦しむ発言をしたものの、やって良かったとは思っているようでした。帰りに寄ったコンビニにアントニー氏にインタビューを受けた「信報」が届いた(翌朝販売用)ところだったので店員さんに断って紐を切ってもらい、3部買って中身を見てみたら「自費来港」などという柱が眼に入ってしまい、わざわざそんなこと見出しにしなくていいのに、と心底思いました。


2007.1227 再び香港へ
2007.1228 いきなりオフ
2007.1229 上映一日目
2007.1230 上映二日目、被取材1件
2007.1231 上映三日目、越年
2008.0101 新正月、大佛
2008.0102 被取材1件
2008.0103 銅鑼灣をうろうろ
2008.0104 帰日