2008.1110 segunda

起きる。ブラジリア発の飛行機が11:50だけど国内線なので行くのは1時間前でいいとしてここから空港まで何分くらいだったっけええとええと、と考えていたのだが取りあえず早めに朝ご飯を食べてですね、それから考えましょう。今日も果物をたくさんたべてだんだん慣れて来たブラジル紅茶をすすり、イマイズミコーイチはテーブルからコーヒーを直飲みしている。部屋に戻ると電話が鳴り、「おはようございますルースです。昨日言っていた航空券の精算ですが、事務所まで来てください」一瞬自分は頭に血がのぼり「あたしの金を盗む泥棒がお前来いと おまえの金を盗むから来いと。(西原理恵子「できるかなV3」2003, 扶桑社)」というのが拡大表示されましたがもちろんそんな事はおくびにも出さずに「ィェス」と答えて金を掴んでビリンバウ(威嚇用)を持ち事務所へふらふら歩いて行った。途中生えていた木の葉とイマイズミコーイチ、実とイマイズミコーイチ、などを撮影する。


ボンヂア、そして払った数千ドル。


膝も笑ったまま「略式でいいので、受け取りをくらはい」と言ってサインをしてもらい、引きつった笑顔のまま領収書を持って記念撮影。気を取り直して最後の事務手続き、上映用ディスクを香港J(ディストリビューター)に返却する時はカタログを付けてください、などとお願いし、さすがに帰りは空港まで送ってくれると言うので時間を確認して、ここでビリンバウを取り出してあの、これを包みたいんですがなんか新聞紙とかでかいビニール袋とかありますか、と訊くと大きいのは無いので映画祭のタイムテーブル(スポーツ新聞サイズ)を何枚も使って梱包、更に訳の判らない見た目のものになった。ルースと記念(いろいろ)撮影をしてから部屋に戻り、キツキツになった荷物を運び出す。いい部屋でした、確かに。


事務所にて

レセプションでチェックアウトをする。初日に金庫の事でご面倒をおかけした女性が受付にいたので担当してもらう(英語が話せる人が少ないのだ)。「金庫を見たらあなたの封筒が無かったので大丈夫かと思っていたのですが、ちゃんと出せましたか?」と心配してくれる。昨夜別の人に出してもらったのだが案の定その人は彼女が書いたメモの事など知らず、「よく判りませんが」といった風情で渡してくれたのだった。一応ノートが目に見えるところにあったので、「何ページか前に書いてあるはずですよ」と言ったので見てはくれ、そこに「渡したよ」と(多分)書いていたはずで、今日の彼女もそれを見ていないのですね。

何となく「タクシーを呼んでくれるのかな」と思っていたのだが考えてみればここんちには送迎車があるのだった。レセプションで待つことしばし、他にも空港に行くゲストがいるらしく順々に乗り込んでくる。そんじゃ〜、とか適当にご挨拶してさようなら、これまでの映画祭の中では比較的スタッフとの交流が薄い映画祭ではありましたが色々面白かったし、また来る機会は…正直心許ないがどうなんでしょう。いずれにせよもうちっとポルトガル語を憶えて参ります。そういえばOさんジョルジュ氏も同じ飛行機だと聞いていたがこの車にはいない。車は行きにも通った道(とはいえどこも同じようで見覚えがあるほどではない)を走って空港に着いた。スタッフの女の子がチケットカウンターまで案内してくれて発券を手伝ってくれる。荷物は東京までそのまま行くと言う。ありがたいがTAM航空(ブラジル国内線)−アリタリア航空でしかもローマで乗り換え、都合3便に乗って果たして成田まで無事に着くのか。行きはガムテープに「さん ぱうろ ぶらじる」と書いて貼ったのだったが今回はテープが無くてそのまんま。しかし持ってってくれると言うなら渡しましょう。新聞紙に包んだままのビリンバウは何もお咎めなしで手荷物。この方が安全だけどこれから36時間くらい肌身離さずというのもそれはそれで。

「この人もサンパウロまでは行くので、判らない事があったら彼に頼ってください」とスタッフに紹介された初老の男性にこんにちは、と挨拶してこの方もゲストのはずだが全然顔を見たことが無かったなあ、「どちらまで?」と訊くと「サンパウロからリマ(ペルー)経由でコロンビアに帰る」と言う。アテンドしてくれたスタッフと握手をして(しかし今日が「初対面」である)では、と歩き出すと前をOさんとジョルジュ氏が歩いているのを見つけた。「ドナテラに車で送ってもらったので先に着いた」と言ってました。お名前を知らないコロンビアさんも含め5人でそれほど広くない搭乗口で待つが、チケットで示された番号の搭乗口の行き先はサンパウロじゃないので変だな、と思っているとアナウンスが流れ、よく判らないものの僕らの便名を言っているようだったので乗り場変更かも、と探してみると同じくOさんも気づいたようで「乗り場が替わったみたいです、こっち」と呼んでいる。コロンビアさんが苦笑いしつつ「さっきの子に『君らを頼む』と言われてオッケー、と言ったのに私は彼ら(Oさんたち)に教えられた。君らは彼らの孫のようなものだ」と言うので「孫…」。


ゲートに出ているのは切符と違う行き先

行きと同じく軽食が文字通りのスナックだったためおやつ食べつつサンパウロ着。コロンビアさんとは機内に乗り込んだきりではぐれてしまい、僕らは荷物引き取る必要無いし、と外で煙草をふかして飛行場に戻る。そのうちOさんジョルジュ氏が荷物を入れたカートを押しているのを見つけたので訊いてみると彼らのチケットはTAP ポルトガル航空リスボン経由ローマ行きなのだと言う。なんで僕らがローマ経由なのにローマに帰る人がポルトガル経由なのか全く訳がわからないが荷物も再度チェックインしないといけない、というので「じゃ、時間があったらまた会いましょう」といいかげんに約束して僕らはアリタリアのカウンターへ向かう。発券だけなのでラクなもんである。「窓側と通路側、どちらがいいですか?」と訊かれたので長いフライトだしな、と「通路」と答える。そういや今回は全く窓側に座ってない。さて今日は朝からイマイズミコーイチが「そのビリンバウ、絶対危ないから空港でサランラップ巻いてもらいなよ」と何度も言っていたのだったがそれは何かというと、積み込み荷物をビニールで巻いて封印してくれるサービス、この空港にもあったが一巻き900円くらいで思ったより高い(実はタダかと思ってた)けどお願いします、というとさすがに地元なので「何?」という顔もせずにぐるぐる巻いて、アイロンみたいなので密着させてくれる。新聞紙に巻いたままでパックしたので新巻鮭かでかい鰹節、といった外見になる。

僕らの準備は終わったのでポルトガル航空のあたり(空港の一番はじっこ)まで戻って2人を探すがいない。いないけどカウンターも閉まっている。半分くらい戻ったらあ、いた。まだカート押している。「まだだって」とうんざりした顔でOさん、やがてジョルシュ氏もとことこやってきたのでどこかでお茶でも、と喫茶店に入った。ジョルジュ氏はポルトガル語が判るらしく注文をしてくれる。「紅茶がいいです」と言うと「チャー、ネグロ(ブラックティー)」と言って4人もそれぞれ頼んでから席に着いた。いろいろ雑談をしていていまさらですがこれがどんな映画祭だったのか判ってきましたが(遅いわ)、イマイズミコーイチが審査員ジョルジュ氏に「『初戀』の感想を聞いてもいいですか」と言うと彼は日本語で話してくれた。「第一印象は「新鮮な作品」ということでした。これは他の審査員も言っていた事ですが、それがこの映画の長所だと思います。ただコンペティションで賞を与えるかどうかという事になるとまた別で、その他の候補作と並べると、授賞は難しかったですね。いまお二人から完全に自主制作、という話を聞いて、それは本当にすばらしい、よくここまでのものを、と思いました。でも観客には通常そこまでの情報は与えられませんし、予算不足なせいで見劣りする部分というのは残念ながらあります。そういった意味ではアルモドヴァルの初期作品と、とてもよく似たところがあります。私にお金があれば次回作に投資したいですが…」その後はまた他愛の無い、こないだOさんに指南してもらったロ−マ観光計画とかの話をして、そろそろ時間です、ということでお別れ。またどこかでお会いしましょう。

結構時間がギリだから入ろう、とセキュリティーに行くと、自分を見た係員の女性が「それはダメ、預けてきてください」という。「それ」とは無論ビリンバウである。えーダメならチェックインのときに言ってくれよアリタリア、と思ったがイマイズミコーイチは既にゲートをくぐりかけており、「先に出て待ってて」と声をかけてから閉まりかかったアリタリアのカウンターに走っていって「あの、だめだって、いうので」と息を切らしていると係員のおねいさんは顔色一つ変えず「ではチケット拝見」とか言ってから巨大鰹節に荷物シールをぺっ、と貼ってあっさりコンベアに流し、「トキオ?」と念を押すと「そうです」と答えるのでもう後は無事(紛失より破損がないこと)を祈るしかない。ローマで持ち歩かなくなったのは良かったけど。


TAMでは手荷物入れに入ったんだけどな

よたよたしたまま両替所に行って残っていたブラジルレアルを小銭に至るまで全てユーロに替え(レート悪)、無駄に長い国際線乗り場を歩いてブラジル最後、でも何も買わないし何も食べない。しばらくはビリンバウどうなったかな、とそんな事ばかり考えていた。

乗り込む段になってよくチケットを確認してみると、列は同じだが僕らの席番号が隣同士じゃない。やってくれたぜアリタリア、二人とも「通路側」になってやんの。相変わらず仕事は速いが、雑。機内食一つにしても食べ終わらないうちに回収に来るし。幸いこの便は割と空いていて間の席には誰も来なかったので二人で三席、食事飲み物は早く来た方から受け取って適当に済ませました。雑には雑で。その代わり(じゃない)、今回のメイン乗客はイタリアに行くブラジル人、落ち着かないのなんの。最初の食事が終わった頃から通路を行ったり来たりして写真は撮るは立ち話はしてるはでこの風景を手ブレで撮ったら「事故直前の騒然とする機内」とかキャプション付けても良さそうな感じであるがさすがにアリタリアさんも耐えきれなくなったらしく機内放送が流れて機長でございます。「ベルト着用のサインは消えておりますが皆様の安全確保のため御用のない方は席にお戻りください(怒)」と言われてやんの(聞いちゃいませんでしたけど)。無神経に勝つのはやっぱり無神経でした。学ばねば。

「お客さま、」とか「恐れ入りますが」といった前置きは当然一切なしで「そこ、閉めて」と遠くの方からビシバシ指示を飛ばすアテンダントさんにより機内は強制的に夜ということになり、意識的にアルコールを摂ったせいで今回はかなり熟睡、いや〜それにしてもワインって、回るね。


2008.1111 terça

「朝が来た(ぞ)」。イタリア時間は朝なのでそれでいいのであろう。朝ご飯を食べてフィウミチーノ空港に着地、拍手があったかどうかは…忘れました。本来はトランジット客であるが市内に出るので入国審査、ここでつまづく。別の窓口に並んだのに二人とも「トランジットへ行け」と出してくれない。待ち時間は8時間もあるので健康ランドで仮眠でもできなきゃ居られないくらいの長さ、こらこら、と一旦引き下がってから再度別の窓口で(しかし毎回「コンニチハ」と言われるのに違和感が)そ知らぬ顔してパスポート出したらあっさり通りました。何だったんだ。ブラジルから来た日本人というのは怪しいのか?

ここから市街へはレオナルドエクスプレスというのに乗らなくてはいけないがまずは煙草に火を付けて、午前8時のローマ、正確にはローマ近郊。すると自分のところにおっさんがやってきてイタリア語でなにやら話しかけて来る。感じからすると空港内でのどっかに行きたいらしいのだが判るわけも無く「すいません存じません」と英語と日本語とで交互に言ってみるが全く引き下がらず、やがて横から彼に何事か言ってくれた人があり解決したようでしたが僕を何人だと思ったのかは兎も角、伝わってないのは判るだろうに。


グッモーニン

「テルミニ(終着駅)」と言って窓口で11€の切符を買い、同料金だったミラノのに比べると明らかに手入れが雑な急行列車(間抜けなイラスト付き)の列車が来た、のはいいんだが僕らの前だけドアが開かない。前に並んでいる人がどこかのボタンを押してみるが開かない。他の車両にはどんどん乗り込んでいるがあれ?と思っているとようやく開いた。ホームが長いのでとにかく行きも帰りも先頭に乗るべし、というのは調べてあったので先端に乗り込む。駅がよく判らないので途中ホントにこれでいいのか不安になるが、殺風景な辺りを数十分走って電車は無事テルミニ駅に到着した。

イマイズミコーイチは「コーヒーのみたい」と言って降りてすぐの喫茶店でエスプレッソを頼み、自分はそんなものを飲んだら吐き出しそうなので何も買わずに椅子に座って待つ。コーヒー豆の香りはとても好きだけど、何で飲むとあんなにまずいんだろう。駅の外側に灰皿があったので喫煙しているとおっさんがよたよたやってきて「煙草くれろ」と言うのでここで「1€っす」とか言ったら殴られるのだろうかと思いつつ差し上げる。今回の旅行では見知らぬ人からの「タバコくれ」2件、「火ィ貸して」が1件。

ローマでは何しよう、の話は折に触れしていたのだが自分はあまりイタリアでは強烈に「ここ行きたい」というものが無く、最初は「本場のピザとかマカロニなんぞを」とか言っていたのが直前になって何故かお告げのように「ヴァチカン」と思うようになり、食いもんはまあ時間があったらでいいやブラジリアでけっこう食ったし、と地下鉄でオッタヴィアーノ駅まで行き、地図によるとこっちらへんなんだけどな…、駅を降りるとすぐやたら「英語のガイドしますよー」の人が声をかけて来るが理解していない振りをしてずんずん進む。先に博物館を見つけよう。しばらく歩いてあ、あれじゃないかな、と見えてきた城壁には「ヴァチカン博物館→」と書いてあるがガイドブックの地図を読み違えた自分は現物に書いてあるというのに「多分近い入り口はあっちじゃないかな」と反対方向へ行くとやがてサン・ピエトロ大聖堂が見えてきてしまった。間違えた、と引き返してどう見ても衛所というところにずかずか入り込んで「あの、博物館はどっちでしょう」と訊くとおそらく何万回も同じ事訊かれているに違いない衛兵の男性は実にきれいな英語で「反対側の城壁沿いに歩いて行くと入り口がありますよ」と教えてくれた。ありがとう。


書いてあるのに

さて博物館。噂では城壁づたいにおそろしく長い行列が、とか入るのに2時間待ち、とかそういうのばかりだったのだが外に行列など出来ていない。じゃあ入ってみますか、とゲートをくぐるとさすがに中はごった返しているがよく見ると団体さんばかりなので人員点呼とかしている脇をするすると抜けてチケット(14€、ガイドにあった値段より上がってた)を買い、あっさり入れた。気持ち悪くなるくらい(+人いきれで微妙に暑い)くねくねとしたスロープを上がって上層階へ着いた。元々全部観るのは無理、と判っているので取りあえず奥へまっしぐらである。入ってすぐにタペストリーがガンガン掛かっているのにイマイズミコーイチが「ほへー」と言っている。途中随所に人だかりがしているがそれはツアーのガイドさんが説明をしているので別に出し物やってるんではありません。

決してすべてをおざなりに見たわけではありませんが結局人があまり居ないところをじっくり観て、だんだん近付いて来た。「この先は撮影禁止です」という細長い通路を通って階段を上り下りして…システィーナ礼拝堂にたどり着いた。かなりな人がいるにしては静かではあるが、時折「写真を撮らないでください」と注意されている人がいたりもする。もちろんここの天井画も「最後の審判」も何度も本やテレビで観ていたけれど、テレビと違って何よりいいのは大仰なBGMが無い事ですね。天井を見上げ、絵の向きに合わせてあっちを向いたりこっちを向いたり、イマイズミコーイチの「ほへー」が「ふわー」に変って。


ごつい

礼拝堂を出てしばらくうろうろするがどこがどこやら判らない。このまま行くと出口になってしまうので戻れそうなところに行き、途中トイレに寄ってからもうちょっと眺めてまた入り口とは違った長い螺旋階段を降りてゲートを出た。良かったね、しかしやっぱり腰巻きはいかんね、とイマイズミコーイチが嬉しそうに言うので何の事かと思ったら「最後の審判」の加筆について述べていたようでした。さっきフライングしてしまったサン・ピエトロ大聖堂前に戻ると行った時には無かった大行列、どうやら聖堂に入る列のようでしたが僕らは時間がないので広場でぼんやり過ごす。日が出ているのであったかい。光合成ができそうです。

残り時間から考えて、どこかで軽く食事をするか、近場でもう一つ何かを観るかくらいだね、と地図を見て、じゃあこのサンタンジェロ城に行ってから道なりに駅に戻ろう、と自分は言い、聖堂を背後にして歩き出す。あったかくて本当に気分がいい。500mくらい歩いて城が見えてきた。ヘンな形をしている。手前にあった入り口から敷地内に入って城の周囲を一周する。城の前で記念撮影などしてみるが撮っても撮っても人物(自分)は立て看板のようにしか映らない。でかいどんぐりがたくさん落ちているので興奮して拾う自分、イマイズミコーイチは両手をばたばたさせて「わー」とか言いながら鳩に突進したのち、「逃げちゃった」としごく残念そうに言うので私はてっきり蹴散らしているのかと思いましたが、と言うと「そう…ね」、どうやら触れ合いたかったらしい。


おしろ

地図で見ると城の敷地から通りに出られそうなのだが実際はお堀のようになっていて、結局最初の大通りに行かなくてはならない。川が近いので橋から水を眺め、城の外郭を廻って車道に出、バスの間をくぐって駅の方に向かう。時間がない時に初めての道を急ぐのはどんなにまっすぐと判っていても不安になるのもので、何度も目標物を地図と付き合わせてあとはカン。しかしバイクとかの路駐がかなり無理めに停めてあるなあ。方向は合っているがそろそろ着いてもいいんだけど、と思っていると道は行き止まりになり、予定通り右手に駅が見えた。行きで降りた駅より一つ手前のレパント駅から地下鉄に乗り込んでテルミニに戻る。

テルミニ駅に戻り、イマイズミコーイチが本屋に行きたいと言うので上下二層になった書店に入る。品揃えはそんなに多くないけど普通にLGBTコーナーがひと棚あります。もしかしたらサンパウローブラジリアで買いのがした本があるかも、と思っていたようだったがそれは無く、でも何か欲しいものを見付けたようでそれを買い、自動販売機で当てずっぽうで切符を買い(帰りはいつもこんなんばっかし)朝にも入った喫茶店でパニーニを注文する。システムが判っていない自分は払ったらくれるのかと思っていたがいつまでたっても出て来ないので、他の客を見るとレシートを渡すとホットサンドマシンみたいなので温めてくれるのでした。慌ててレシートを出すがかなり混雑、電車はもう来ている。パン…とじりじりして待っているとおねいさんが温かくなった生ハム入りパニーニ(うまい)をかじりながら乗車、1キロ四方を歩いただけのローマ観光終了、あからさまな下手は打たなかったので結構よろしいんではないでしょうか。事前にアドバイスしてくれたみなさんありがとう。


どうもアクションが過剰

レオナルドくん(急行列車)に乗って空港へ戻り、実に模範的に2時間前に出国審査を受けて免税店に入る。イマイズミコーイチは職場に土産を(こういうことは珍しい)、しかもリクエストがワインらしいので一本買い、自分は一年越しで買うか迷っていたDSQUARED2の「WOOD」(フレグランス)を見付けたので買ってしまい、イマイズミコーイチは何故か更にワインをもう一本買って、自分は搭乗口近くで小銭を全てチョコレートに換え、というわけでユーロはほぼ無くなりました。あとは自分がお札をちょろっと持っているだけですが円高だしねえ、まあ替えなくていいかな。これから乗るのはローマー成田なわけで搭乗口はいきなり日本人ばかりである。乗り込んだら席は満杯、自分らが入った時には日本語の新聞は既に品切れでした。

理由不明ながら一時間ほど遅れて飛行機は出発した。今回4便目のアリタリア、日本人のアテンダントさんがいるのだがその人だけが声が掛かりまくって異様に急がしそうである。今回は何故か眠れず、よりによって「相棒 THE MOVIE」と「BATMAN BEGINS」などというものを続けざまに観てしまい、「相棒」は結局テレビなのでこの画面サイズでジャストでしたがバットマンはちいさすぎてアクションシーンは何が何やらでした。飛行機は途中までかなり揺れたので、久々に脂汗をかきました。


2008.1112 quarta

成田に着き、空いている入国審査を終えてから荷物が出てくるのを待つ。一番ドキドキする局面ですが自分は尿意をもよおしたのでイマイズミコーイチに見てもらう事にしてトイレに行きかけると空港の係員がビニールに巻かれた鰹節を持ってどこかへ行こうとしている。駆け寄って「それ僕のです」と言うと係員さんは「何ですかこれ」といった顔で渡してくれた。トイレから戻ると荷物は無事二人分出てきて、ビビっていたわりには万事快調アリタリア、税関ではほぼノーチェックでしたがやはりビリンバウだけ「それは何ですか?」と訊かれ(「楽器です」)、駅に向かう途中で声を掛けて来たアメックスのキャンペーンガールにも「こんにちはー、何ですかそれー」と言われました。自分はブラジルでもイタリアでも職場に土産を買うのを忘れていたのを思い出して、成田の売店で「限定:巨人軍うまい棒セット特製ストラップ付き」を購入いたしました(結構好評だった)。


2008.1103 ミラノへ
2008.1104 サンパウロへ
2008.1105 サンパウロで
2008.1106 ブラジリアへ、上映一回目
2008.1107 ブラジリアで、上映二回目
2008.1108 ブラジリアで、上映三回目
2008.1109 ブラジリアで、クロージング
2008.1110 ローマへ、帰日