2014.1212 Biyemes

寝ていたら電話が鳴った。「フロントデスクです。クリスティアーノさんと言う方がお見えです」一瞬チャニ(またの名をクリスティアーニ)が来たのかと思ったが時計を見ると朝の6時半で彼女がしかもホテルに来てるわけがない。「本当にこの部屋ですか?」「………間違えました、すみません」何だこのそそっかしいフロントデスクは、と二度寝して、9時頃にロビーに行ったらミゾグチさんがいらしたので一緒に朝食。ミゾグチさんは「午前3時半に電話が鳴って、『あなたは何号室から移ったんですか』って聞くので『移動してませんが』と答えたら『そうですか、ではどうやってこのホテルを予約しました?』と訊かれて…」何だこのホテル。ついでに言えばセーフティーボックスは故障中で利用不可(「使えないんですか?」「ええ。」)、そしてカードキーも効かなくなっているのでした(ホテルスタッフに見に来てもらい、「なるほど、確かにカードキーは反応しませんね」とか言うのでカードキーを取り換えてくれるのかと思ったら普通の金属キーを渡されて「これを使ってください」と言う予想外のソリューション、結局カードキーはエレベーター内でフロアのボタンを押すのと部屋に入って電気を入れるスイッチとしての用途のみ)。まあ会場から近いし、いいホテルだよね、と。

今日のお昼は副市長主催のランチですから、と朝食は控えめにしておきました。3人で近所のスーパーに行って戻ってから11時半にロビー集合で、だらだらしていたら結構あっという間であります。するとニックがスタッフを連れてロビーに入ってきた。「ランチの後はマニラ旧市街に観光に行きますから、皆さんに少しお小遣いを」とここでスタッフが封筒を配り始め、では受け取りにサインをとか言うので貰った茶封筒には1000ペソ紙幣が入っておりました(ニックのキャラクターと相まってなんだか金権選挙運動みたいである)。大変ありがたいが、自分らは観光には行けないなあ映写チェックも心配だし、と3人で言い合う。ジョンに「行くの?」と訊くと「行くよ。でも今日は金曜だから渋滞するんじゃないか、ってちょっと気が重いんだけど」とフィリピン馴れした感じ、さてイマイズミコーイチは昨夜えらいことに気が付いてしまっていた。今日20時半からの『すべすべの秘法』の1本前は『アデル、ブルーは熱い色』なのですがこの映画は179分の大作、ところが上映開始は18時となっている。3時間の作品を2時間半でどう上映するのか、途中で早回しか?はは、おもろいな。と冗談を言ったところイマイズミコーイチにものすごい眼で睨まれたのでいかん、と自分は手近なところにいた映画祭スタッフのチャム(「美容院?ばっくれましょう」の子)に「『アデル』をこの通り上映すると『すべすべ』の開始が21時になってしまい、Q&Aの時間が無くなる」と相談してみるとチャム、「では『アデル』を1時間早めますから大丈夫ですよ、心配しないで」と即答したのでダメだこの子は判断が雑すぎる、というか考えてない。『アデル』を観に来たら1時間前にもう始まってます、と言われても誰も怒らないのであればフィリピンは相当寛容な国ということだが、そんな事だったら昨日の英語字幕なしもお咎めなしだろう(「おばあ様の遺品整理…どうしたらいいのかしら…」「捨てちゃいましょう」くらいの雑判断である)。やがてニックがフリーになったのでさっきと同じ話をすると、気づいていたのかいなかったのかは読めない表情で「とにかく21時には君たちの上映が始められるようにする、会場は23時半まで残れるからQ&Aの時間も取れる」との玉虫色の妥協案が示されたのでひとまずイマイズミコーイチに報告する。あとは上映チェックですが、『アデル』の前に上映の『Jazz in Love』は比較的短くQ&Aもないため、それの終了後にやる、と言う事で話がまとまる。「上映担当のマトに言っておく」とニック。


意外にハイパーな感じのアイコン・ホテルのロビーの照明

出発時間になったのでゲストとスタッフはバンに分乗してどこかへ向かう。ホテル~モール以外のところを昼間に移動するのは初めてなので5日目にしてようやく新鮮な景色だなあ、なんか大通り&広場に出たぞ、と思っていると「ここが明日のプライドマーチのコース」とスタッフが教えてくれる(そうなのです明日はパレードなのでした)。車は工事中のビルの隣にあるモダンな建物の前に横付けされ、「2階へどうぞ」と案内される。L字形に折れ曲がった細長い部屋には二列のテーブルが設置され、片側はバルコニーに面している。正面にはスクリーンが設置されていてケソン市のCMみたいなのが流れている。階段に近い奥の方にスタッフが固まって座り、ゲストはモニターに近い方に座るよう言われる。バルコニーに料理があるので取っていい、と言われたので貰いに行くとメニューはイタリアンのようなそうでもないような、もしかしたらフィリピン風イタリアンかもしれませんが、ごっつい肉が甘めに揚がっていたりして、そして野菜メニューはやや少なめ。

ディンディが司会をしてスピーチが始まる。明日のパレードの責任者が開催概要を、ニックが映画祭概要を、そして今日のメインは副市長(前市長の娘で40歳くらい)なのでこの「ケソン・プライド」を市として企画した理由、国レベルでは棚上げになっている性的少数者への差別を禁じる法案をケソン市が先取りして云々、今後の展望、などなどこの人はよく喋るなあ、と思っていたら最後に脇から「これは彼女の『短い』スピーチです」というツッコミが入ったのでした。最後に副市長から贈り物があります、と海外ゲストが一人づつ呼び出されて何だかやたらでかくて重くて嵩張る(ケソン市制75周年記念本とかトラベルグッズとか)お土産を記念撮影付きで頂くのでした。ニックのスピーチではジョンが特別に紹介されたのですが、それでやっとこの映画祭の成立過程がおぼろげながら判ってきた。「3ヶ月しか準備期間が無く」と言っていたところからして市主導で映画祭の企画が持ち上がり、ニックに白羽の矢が立って大急ぎでプログラミング、旧知のジョンに海外作品の選定が依頼されて(それで『すべすべ』も推薦された)突貫工事で12月上旬の開催に漕ぎつけた、のである模様。ニックが作品も観ずにいきなり招待状を送ってきた理由もこれで判明したのでした。


隣の工事現場でトモダチが見つかる

ビールいかがですか、とサンミゲル・ライトが来たのでぐびぐびぐび、と頂いてバルコニーで喫煙していたら出発のお呼びがかかってゲストの皆さんはマニラ観光である。ニックに「じゃあ僕らは映写チェックをするから不参加で」と言うと「判った、ああそうだ今日の『アデル』だけど、上映がキャンセルになったから時間は充分ある」ああそうなん、ってえええええキャンセル?結構大ごとじゃないですかどしたの、と言うと「KDM(=キーデリバリーメッセージ、DCPの暗号解除データ。通常はメールで受け渡しされるが、両方が揃わないと再生できない)が届かなかった。現時点で届いていないのでもう時間切れだ」と渋い顔をしている。今日『アデル』を観たかったお客さんは気の毒ですが一応最終日(火曜の夜)にも上映はあります。お歳暮みたいな副市長土産を抱えて下に降りると結構な雨になっている。さっきのパレード責任者のぷくぷくした小柄な女性が残っていてちょっと話をする。「今日は金曜日だからブッチなのだけど、週末はフェムになるから明日は、あら逆だったかな」と何か色々大変そうである。自分らにはクロエのおねいさんがタクシーを呼んでくれたので(先に払ったから大丈夫よ、と相変わらず抜かりない)一旦ホテルに戻って荷物を下ろし、雨は上がったので歩いて劇場へ。ジョンが「いい映画だよ」と言っていたフィリピン映画の『Jazz in Love』に間にあってしまいそうなので観ることにする。劇場で映写係のマトに「この後で映写チェックをお願い」と短く告げて、映画が始まる。

『Jazz in Love』はフィリピン人の若い男の子とミドルエイジのドイツ人カップルを撮ったドキュメンタリー映画。facebookで知り合った2人は、フィリピン人の方が積極的で「ドイツに移住できる資格(語学試験など)を取ってベルリンに行く、向こうで結婚しよう」と言うのだが片やドイツ人は「恋人」としては甘い言葉を返してくるのだけど「結婚(フィリピンから嫁に来い)」に関しては何とも態度が不明。それでもフィリピン南部の彼の実家にやってきて両親と共に過ごしたりするのだが、やがてお互いの意識のずれが露わになる。正直なところこの映画、ただのラヴ♡バカ一代記だったらどうしよう、と思っていたのですが結末はそうではありませんでした。インターネットでだって「運命の人」は見つからないとは限りせんが、どうもこの若い方の思い込みの強さが危なっかしい(若いから、と言うよりかはパーソナリティの問題だとは思うけど)。でももしかしてジョンはフィリピンの若いゲイ向けにこの作品を選んだのか、という要らぬ事を考えてしまった。


TriNoma Mall

客出しをしているので一旦出る。しばらく時間がかかるかな、と外の喫茶店でお茶を飲んでからシアターに戻り、さっきのマトに話をしよう、後方の映写室はあそこからだね、と自分は適当に扉を押すと開いたので入り、あれこっちじゃ無かったか、と戻ろうとするとオートロックらしく開かない。やべえ、と扉を叩いてみるが誰にも聞こえていないようだ。自分はしばらくうろうろして「→EXIT」という扉を開けてみましたがこれのどこが出口なのかただのゴミの山になってる屋上だったりして困惑しました。やっと全部裏でつながっているのが判って映写室に辿り着き、マトに「テストをお願い」と言う。どうもDVDで再生しようとしているのでBlu-rayは?と訊くとマトはあっさり「プレイヤーがありません」と答えるので(ジェルよ…)フィリピン高画質お披露目計画は脆くも中止、自分はけっこうしょんぼりして映写室を出て客席に戻り(反対側の扉は常時開いていた)、イマイズミコーイチとミゾグチさんに状況を説明する。ではDVDで、と待っているとスクリーンに映像が表示される。あれれアスペクト比が変だな、しかも右方向にずれてるし、と観ていると字幕のあるシーンになって字幕が半分くらい切れているのが判った。映像が横方向に伸びている上にスクリーンサイズに対して拡大されているため、画質も妙に粗い。自分らは映写室に入り、どうなっているのか確認するとDVDプレイヤーから直接出しているようだ。マトがリモコンで画面サイズを調整しているがどうしても直らない、と言う。じゃあプロジェクターの方じゃないの?と言うと「それは自分は触れないので担当に訊く」と劇場の人らしいおっさんと何やら話しているが結局「これは変更できない」との事。ちょっと調整してみます、と言うのでシアターに戻って観ていると今度はちゃんとスクリーンに収まっており画質も普通。これでいいんじゃん、と思っていたら止まってしまった。どうした、と映写室に行ってみるとマト「プレイヤー直出しだとどうしても画格が変になるので、先に受け取っていたディスクからデータを抜いたものなら良かったんだけど、今度は再生途中で止まってしまう。バックアップ用に持って来てもらったDVDからやってみるので、しばらく待って」とのこと。どう考えても当日の上映前にやる作業ではないが仕方がない、待つことにしてみたがリッピングそのものが失敗しておりましてああどうしたもんだろうか、と何度目かのトライでやっと始まった。「データを抜いたら変換するので数十分かかります」と言われたので一旦外で休憩する事にする。

データ上映か…なら最初からバックアップはデータで持ってくればよかった、向こうもVLCを使ってたし、なんだったらDivXプレイヤーとかでもいけたのでは、と思いつつ喫茶店でミゾグチさん相手に過去の散々だった上映トラブルの数々を次から次へと話しているうちに実に暗澹たる気持ちになってくると言うか、でもまあこれまで解決できなかった事はないし(映写室まで入ったのは2009年の北京以来かも、あの時はただのアスペクト調整だったけど)、と今まさにマニラ観光中らしい皆さんが写真をアップしていらっしゃるのを眺めるが羨ましいと思う気力も無し。シアターに戻ると「もう少し」と言う事なので近くのVIP席みたいなデラックスシートで待つがみんな口数も少なくなり、イマイズミコーイチとミゾグチさんがそれぞれ俯いているのを写真に撮ったら別れ話が堂々巡りになっているカップルみたいになってしまいました。やっと「出来た」との事でテスト上映が始まる。位置は正しくなっている、が画質はかなり悪い。突貫工事で変換した筈なので予期はしていたが、どこまで耐えられるかだな、と10分ほど観て、イマイズミコーイチに「画質はDVDよりさらに悪くなっているけど、位置は直った。正直キャンセルするほどでもない、という程度のクオリティですが」と正直に言うとうむむむむ、と唸って「…仕方ない、字幕が読めなくなるよりは」。へろへろになってるマトにでは本番よろしくね、と念を押してからしかし『アデル』が飛んで本当に良かった、などと言いあいながらホテルに戻る(観光するより疲れたかもしれない)。


テスト中

結局1時間くらいしかないけど少し休んで、着替えてからまた出かける。自分は『すべすべの秘法』の原作本を10冊持ってきていたのでリュックに入れる。日本語の本だからそんなに売れるとは思えないし、そもそもモールで売っていいのかどうか(9月に行った、同様にモール内シネコン劇場だった香港では本当にうるさかった)、まあいいやミゾグチさんにも献呈するし。会場でニックに「これここで売ってもいい?」と訊くと「大丈夫、映画祭のブースに置いておこう。いくらにするか?」と言ってくれたので150ペソ(日本円だと400円くらいで定価より100円高いが100ペソだと安すぎる)で、とお願いする。自分らの司会は昨日ニックに叱り飛ばされていた子がやるらしい。カタログを片手に紹介の打ち合わせをするがああそうだこのカタログ、タイトルも制作年も分数も間違っている(資料としての価値は全く無い)ので訂正する。あ、チャニが居た。わー、何年振りだろう思い出せない。同僚の女の子と来てくれたのでチケットもらえた?と訊くと「クロエに言ったらそのまま入れてくれるから、って」そうかそうかありがとね、と日本から持って来た土産を渡す。さてもうすぐ上映なので、ひとまずシアターに入って一番後の席を確保する。「最初に挨拶するので、前の方に居てもらえますか」と言われたので荷物だけ置いて移動、お客さんはまあまあ入っている(莫迦でかいんでどうやっても人でみっちり、にはならない)。イマイズミコーイチは「最初はイワサくんだけ喋って」と言うので自分はミゾグチさんが居ると言うのに英語で適当に喋ってしまい慌てて「上映後にQ&Aがあります」とフォローしてくださるミゾグチさん、すみません僕ら通訳さんが居る上映って本当に久しぶりなんです。

上映開始。あ、アスペクト比が違う。あれほどテストしたと言うのに、とヴァナの気持ちを追体験しながら映写室に駆け込んでマトに「止めて」と叫んでやり直し。今度は一発で正しい比率で行ったので全く油断できない。仕切り直して…まあ覚悟していた事ではあるが画質は非常に悪い。特に暗い部分にモヤが出るのが致命的。あと恐らくビットレートが低いせいだろう、動きが滑らかではなくてカタカタしている。音はそんなに悪くないけどあまり慰めにもならず、所々では正直早く終わってくれ、とすら思った。一度などは灰色のノイズがかぶって再生自体が止まりかけた。それでも何とかその後は止まらずに最後まで行き、とにかく画質に気を取られたせいでええとどこが受けてたかなあ、と言うのが割と記憶に無いのですが途中で帰る人はあまり居なかったようだ。エンドクレジットの途中で明るくなってしまうのは他の作品の上映で確認済みですのでいいのですとも。さて質疑応答。今回はミゾグチさんが質問を憶えてて下さったので具体的にずらずら書けます。

・この映画は何にインスパイアされたのですか?
・俳優さんたちはどうやってキャスティングしたのですか?
・リョータのお肌トラブルは本当にあったのですか? それとも彼の妄想?
・この作品は日本では上映できるのでしょうか?
・→日本国内で上映できないことが判っているにもかかわらず、この作品を作ったのはとても勇気があると思います。
・リョータが両親の家から出かけるときにものすごく嬉しそうにニコニコしているのはなぜか? 東京に行けるから?
・こんなに冷蔵庫の中みたいに冷えた劇場で、ウォーターフロントの寒そうなシーンを見るのはとても適切だった(笑)。
・どうして「愛している」と言われて、言われたほうが「愛してるよ」と返さずに2人とも大笑いするのか?


カタログくん(間違い多し)

こんなとこでした。自分には質問来なかったのでただ立っていただけですが、流石にプロの通訳さんが居るとイマイズミコーイチも答えやすそうでありました。最後にありがとうございました原作本を売ってるので良かったら手に取ってみてね、とだけ言ってフィリピンプレミアおしまい、艱難辛苦の末、と言うのが相応しい。会場を出たチームハバカリは二手に分かれ、イマイズミコーイチはお客さんとお話、自分は物販。意外な事に次から次へとお客さんが来る。最後にゲスト監督のPJまでもが「買う」と言ってくれたのでミゾグチさん献呈用まで売ってしまい、更にはジェルも来て「欲しい」と言うのでごめん売り切れたので日本から送るよ、もうちょっと持って来ればよかったなあ。もう時間が遅いのでお客さんの引きはあっさり、チャニと友達が残っていてくれてご飯でも、と言ってくれる。"CALL ME KUCHU"の監督マリカも来てくれていて一緒に行きたい、と言うのでモール内のレストランを探すがどこも閉店直後、じゃあ車で外に行きましょう、と駐車場で待っているとマリカは「ああでも、私は明日の朝に帰国だからやっぱり帰るわね」と言う。そうか残念だけど、とチャニの運転する車でモールを出てホテルまで送って行こうとするが途中で警察に捕まり(理由不明)チャニが百万回くらい「プリーズ」と言って放免してもらったが、歩けば10分のところを20分かかってもまだホテルに着かないので、駅の歩道橋のところでいいわ歩けるし、とマリカは言い(チャニは「ええでも」と責任を持って送らねば、という感じなのだけどこの人はウガンダまで行った人なので大丈夫)、歩道橋の下でバイバイ、またねどっかで。

その後も車は迷走し(チャニのせいではなく渋滞のせい。彼女も「この辺りはすごく混むから普段来ないようにしていて、だから道がよく判らないの」と)かつ色んなところが閉まっているのでチャニは「日本料理屋ならあったはず、『ショーナンテイ』って看板を探してね」と言われたのだけどそれは漢字ですか平仮名ですかカタカナですかローマ字ですか。道沿いに看板を探すのはチャニ友人の子に任せ、「あった。けど閉まってる…」と言うのでよく見ると閉店時間まであと1時間あるぞ、チャニは「もう閉めたいんじゃないかな。入れるか聞いてみる」ととててて、と門の所で話して「いいよ、って」とお店に入る。入ってみると日本人がオーナーのお店でした。副市長ランチ以来喰ってないのでイマイズミコーイチ親子丼、自分カツ丼、という深夜スタミナいっぱつ飯みたいな注文をするのでチャニがもう少し飲み会っぽく刺身などを頼んでくれました。オーナーは神奈川の出身なので店の名前が「湘南亭」らしく、そしてすでに酔っぱらっておりまして「何でまたケソンなんぞに」と訊いてきたのであの、えいがの、じょうえいで、きたんです。とか言うと「えええそれはすごい」と明らかに何か勘違いしているが「いやあ、頑張って下さい次に来たときはこちらの日本人も応援してくれますよ、きっと」ってゲイ映画ですが大丈夫か、と仕方が無いのでチラシをあげましたが明日の朝に見つけて「何じゃこりゃああああ」とか言わないようにね。


いいお店でしたSHO-NAN-TEI

チャニにおごってしまってもらい、じゃなかった、もらってしまい(お呼び立てしておいてすまん、さっきのお土産で許して)、車でアイコン・ホテルまで送ってもらう。今日はありがと、またね。
有朋自遠方來/不亦樂乎(どっちかつうと自分らの方が遠くから来たのではある、けれども)。

2014.1208 1日目:到着
2014.1209 2日目
2014.1210 3日目
2014.1211 4日目
2014.1212 5日目:『すべすべの秘法』上映
2014.1213 6日目:ケソン・プライド・マーチ
2014.1214 7日目
2014.1215 8日目:帰国